「聞く力」こそがリーダーの武器である-感想とまとめ

 

「部下の話を正面から聞けるリーダーだけが、

人と組織を動かすことが出来る」

 

「背中を見せるリーダーの時代は終わった。

これからは正面から話を聞くリーダーに」

 

本書ではリーダーが日頃から悩んでいる

「部下との関係」

「部下の育て方」

「リーダー自身の成長」

などを「聞く力」によって解決する具体的な解決策を提示してくれています。

 

組織を運営している方

部下とのコミュニケーションで悩んでいる方

マネジメントで悩んでいる方

いや、全ての上司の方に読んで頂きたい一冊です。

 

本記事では

「聞く力」こそがリーダーの武器である-感想とまとめ

ということでその一部をまとめさせていただいています。

ネタバレを含みますのでご注意を。

 

01.背中を見せるリーダーはもはや通用しない


 

本書では

「俺の背中を見てついてこい!」

という姿勢は自分本位な時代遅れの発想だと書かれています。

 

1990年代まではリーダーが背中を見せることで

会社も部下も自然と成長していけました。

それは時代の変化が緩やかで、

情報には「上位の存在」しかアクセスすることができなかったからです。

なのでそのような時代では上司も黙ってついてこいと言えたでしょうし、

部下もそれに疑問を抱きませんでした。

 

しかし現在は情報革命により

誰もが情報にアクセス出来る時代になりました。

時代の変化が早く従来の成功パターンが通用しなくなってきました。

そして上司と部下の間での情報の格差がなくなったことにより、

上司から部下へ情報を伝達するという仕組みが機能しなくなってきました。

 

そこで本著では

背中を見せて部下を従わせる時代は終わり、

これからは部下と対応に向き合いながら話を聞くことが出来る

リーダーが求められる時代になると紹介されています。

 

そしてそのためにリーダーに必要なスキルが

「聞く力」であるということです、

 

02.なぜ、リーダーに聞く力が必要なのか


 

心理的安全性が確保できる

「心理的安全性」とは他人の反応に怯えたり、不安や恥ずかしさを感じることなく

自分をさらけ出せる環境のことです。

この心理的安全性が確保できれば人は不安や恐れから解放され、自ら動きだすことができます。

会社で言えば、指示待ちだった部下が自ら動きだすことが出来ます。

 

本書ではリーダーと部下の間の関係性を作ることが大切だと書かれています。

そしてその関係性はこの心理的安全性を確保することによって生まれます。

 

この心理的安全性を得るために必要なスキルが「聞く力」です。

本書では1 on 1のコミュニケーションの場を作り、リーダーはひたすら

「聞き役」に徹するように紹介されています。

 

03.具体的な「聞く力」の実践


 

①承認の3つのレベルを知る

「所有」

まず承認の第一段階は所有です。

スマホ、車、家、資格など外面的に見える部分を承認しましょう。

「素敵な車ですね」

などです。

相手の所有しているものを承認すると相手との距離は近づきます。

 

「行動」

第2段階として相手のやっていることを承認しましょう。

「毎日外回りしてくれて有難う」

ここで大切なことは結果を承認するのではなくそのプロセスを承認してあげることです。

行動そのものを承認してあげれば部下は結果に振り回されずに安心してその行動を続けることが出来ます。

 

「存在」

最後の段階は「あり方」を承認しましょう。

存在レベルでの承認は所有や行動に左右されない究極の承認です。

深い信頼関係を築くことが出来ます。

深い信頼関係を築くことができれば、あなたの言葉を部下に届きます。

 

②相手の気持ちを聞く

相手の気持ちを聞きたい時は非言語メッセージに注目しましょう。

非言語メッセージとは顔の表情、声のトーン、体の動きなどです。

よく観察することで相手の感情を理解出来ます。

理解出来たらその感情に共感しましょう。

「表情が固いけど、どうしたの?」

と感情に合わせて聞きましょう。

 

04.聞くべき7つのリスト


 

①相談依頼(部下を信頼して相談を持ちかける)

②主体性(部下がどうしたいかを問いかける)

③自立性(自分で行動できるかを問いかける)

④対応性(部下がどう対応するかを問いかける)

⑤理解度(部下がどのくらい理解しているか問いかける)

⑥期限確認(部下の行動を促すため、期限をお互いに確認する)

⑦承認と安心(部下を承認し、部下に安心感を与える)

 

【対話例】

上司「〇〇について相談したいんだけどいい?」(相談依頼)

部下「はい、何でしょうか?」

上司「この仕事君ならどう進めたい?」(主体性)

部下「まずは〇〇でしょうか」

上司「一人で対応出来そう?」(自立性)

部下「一人ではむずかしそうです」

上司「誰に協力して貰えばうまくいくかな?」(対応性)

部下「◯さんがいいとおもいます」

上司「その理由を教えてくれる?」(理解度)

部下「◯だからです」

上司「いつから開始できて、いつ頃終わりそう?」(期限確認)

部下「◯には終わりそうです」

上司「了解!素晴らしい。何かあれば遠慮なく相談してくれる?」(承認と安心)

部下「はい! 有難うございます」

 

05.部下が本音を話せるようになる3つのポイント


 

①自己開示を段階的に行う

自己開示を行うことにより相互理解が深まり好意的な関係を築くことができます。

自己開示を行うポイントは段階的に行うことです。

最初からディープな内容だと部下が引いてしまいます。

まずは自分の興味ある趣味やニュースなどから共有し、距離が近づいてきたら

周囲には相談しにくい悩みなどを相談します。

 

②心理的に安心安全な場所を作る

本音を話せるためには他者の目線を気にすることのない1対1の場を作ることが大切です。

また守秘義務を守ることが不可欠になります。

また自分に意識を向けることなく、部下に意識を向けて聞く傾聴が必要になります。

言葉を被せたり、ジャッジせずに部下の話を聞きましょう。

 

③一定の対話頻度を保つ

相手との接触頻度が高まるほど、相手に対する好感度は上がると心理学でも証明されています。

「いつでも見守っている」という姿勢で一定の頻度で対話の場をもつことが大切になります。

 

06.1 on 1のやり方


 

①経験後の振り返り

前回の1on1でコミットした行動について振り返りを行います。

コーチはアドバイスなどは求められる限りしません。

 

②テーマ設定

テーマは部下が設定します。

話たいテーマは何か?なぜそのテーマについて話たいのかについて

話あいます。

 

③現状の明確化

上司側は具体的な質問(具体的には?)

視点を変える(◯だったらどう考えるかな?)

質問を投げかけます。

 

④理想の明確化

現状が把握できたらどのような状態が理想的か

話あいます。制限をかけないように「したいこと」にフォーカスします。

 

⑤ギャップの解消

現状と理想がはっきりしたらギャップを解消するためのプロセスを

明確化してもらいます。ここでもアドバイスは求められる限りしません。

自らアイデアを導き出してもらいます。

 

⑥行動目標の明確化

何を、いつまでに、どのような方法で、どれくらい

行動するのか?

と具体的な行動目標に落とし込みます。

 

⑦コミットメントと勇気付け

部下が行動するためのコミットメントを宣言します。

ここは上司の強制であってはダメです。

どこまでやるか、あるいはやらないか、

も含めて自らの意思でコミットメントしてもらうことが大切です。

それに上司は勇気付けを行います。

「応援しているよ」などサポーターであり続けることを伝えます。

 

07.部下が動き出す4つの質問


 

①なぜそうするのか?(行動を問う)「なぜ今の仕事をしているの?」

②なぜそれが大切なのか?(価値観を問う)「なぜそれが大切なの?」

③それはどういうことか?(思考を問う)「それはどういうことなの?」

④本当は何を実現したいのか?(目的を問う)「本当は何を実現したい?」

 

②③を繰り返す。

大切なことは自己理解を深めることです。

自分の心の声に気づいたとき人は自ら動き出すようになります。

 

08.部下をスキルアップさせる質問


 

①もし出来るとしたら、どのように出来ますか?

人は「出来そうにない」と思った瞬間に行動が止まります。

反対に「出来そうだ」と感じることができればすぐに行動することが出来ます。

出来る感覚をイメージしてもらうためにこの質問をしましょう。

 

②理解出来ていると、出来ていないところはそれぞれ何ですか?

スキル学習では「よくわからない」という壁に直面します。

よくわからないと心理的に不安になり人は行動することが出来ません。

なので理解出来ていることと出来ていないことを明確化するためにこの質問をします。

 

09.感想とまとめ


本記事では

「聞く力」こそがリーダーの武器である-感想とまとめ

ということで本書の一部を紹介させて頂きました。

 

なぜ今の時代の上司に「聞く力」が必要なのか?

そして「聞く力」はどうすれば身につくのか?

具体的な施策と説明がしっかりされていて

明日からでもすぐに実践出来る内容となっていました。

 

簡単にまとめると

今日は情報革命により情報格差がなくなり、

背中を見せる上司が通用しなくなって来ている。

水平方向のコミュニケーションが必要で

そのためにはまずは部下との信頼関係をつくることが不可欠。

信頼関係を築く上で「聞く力」が求められる。

そして本書ではその具体的な方法がまとめられていました。

 

この記事でまとめているのはほんの一部です。

しっかりと「聞く力」を身に付けたい方は

本書をしっかり読まれることをおすすめします。

 

最後までご覧頂き有難うございました。